自己PR(1)就活に関するデータというのは数多く存在する。例えば、「企業が学生を見る際に重視する点、人柄91.1%」など。このデータを見て誤解する学生さんが結構いるのだろうなとふと思ったので触れておこう。
自己PR(2)「企業が学生を見る際に重視する点、人柄91.1%」などといったデータを見ると、多くの就活生は、人格面のアピールをしなければならないと考える。顕著な例は、積極性や協調性、明るい、ポジティブなどをアピールするパターンである。
自己PR(3)そして「企業が求めているのは人柄の良い人である」という前提でアピールしてしまう。ここに落とし穴がある。何が落とし穴なのかというと、企業は重視する点を"人柄"としているものの、ニーズを"人柄"としていないということである。
自己PR(4)企業は人柄の良い人を採用したいと考えている。ここに間違いは無い。もちろん重視する。しかし、これは必要条件でしかない。即ち、大学時代まで問題解答力に優れ、エリートと呼ばれていたとしても人柄が良くなければ論外ということを指す。
自己PR(5)これでは十分条件まで満たしているとは言えない。欲しい学生は人柄が良いだけの学生では足りない。ここで「十分条件とは何なのか」という疑問が沸くはずである。その答えを"企業のニーズを満たす価値"と表現しよう。少し表現が難しいので例え話を使って説明する。
自己PR(6)例えば、ジャパネットたかたの高田明社長は、デジカメを売る時に最後の一言でこのようなことを言っている。「この1,000万画素のデジカメでお孫さんの写真を撮ってください。そしてお孫さんの結婚式の時に大きく引き伸ばしてプレゼントしたら喜ばれますよ」
自己PR(7)高田社長は、最後の謳い文句でデジカメという機器をアピールしている訳では無い。デジカメが頑丈であるとか、最新の機種であることなどは、ここでアピールしない。何をアピールしているのかというと"顧客のニーズに合った価値"をアピールしている。
自己PR(8)面接で人柄をアピールするということは、高田社長が「みなさん、このカメラは壊れないんです。だから買ってください。」とアピールするのと、さほど変わらない。おそらく顧客はこれを聞いて「壊れるようなカメラをそもそも買うはずないだろ」と反発するはずである。
自己PR(9)顧客にとって"壊れない"というのは必要条件だが、"孫が喜ぶ"といった価値である十分条件満たしていない。よって、顧客はニーズを満たしてくれないのにアピールされることで売り込まれたと感じるのだ。人柄だけをアピールされると企業も同じ感覚を抱く。
自己PR(10)企業の十分条件が何なのかは、あえてここでは触れないでおこう。就活生のみなさんが考えるべきことは、企業にとって十分条件となる価値がなんなのかである。さらに、就活において、学生はビジネスパーソンとしてのセンスを問われていることを忘れてはいけない。
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